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大学からのお知らせ

髙橋元学長、多田名誉教授が叙勲「瑞宝中綬章」を受章

 令和6年秋の叙勲において、本学の髙橋信夫元学長及び多田旭男名誉教授が瑞宝中綬章を受章されました。

 髙橋元学長におかれましては、昭和54年7月に東京工業大学から本学に講師として転任された後、昭和56年1月に助教授、平成5年4月に教授に昇任されました。
 以来、触媒化学に関する分野において、物理化学的手法および分光学的手法を用い、担持貴金属触媒の触媒特性解明に向けた基礎的研究を推進されました。

 さらに、日本の、そして地域のエネルギー資源としての可能性を秘めているばかりでなく、科学的にも未知の部分が多い物質であるガスハイドレートに関しての基礎的研究にも取り組まれました。

 また、機能材料工学科長、機器分析センター長、附属図書館長、国際交流センター長、研究推進機構長、基盤研究推進センター長、学長補佐、理事?副学長、学長を歴任され、理事?副学長時代には、学科の改組再編、大学院工学研究科博士前期課程および同後期課程の改組再編や学術情報機構設置等、大学の基盤整備においても多くの成果を挙げました。
 学長就任後は、1学部6学科1講座の学科組織を1学部2学科8コースへ改組する開学以来最大規模の学科組織改組を行い、学問分野の縦割り組織を見直し、幅広い知識のもと技術の変化にも柔軟に対応できる工学技術者の育成に御尽力されました。

 以上のとおり、平成30年3月に任期満了により退職されるまでに残された多大な御功績により、瑞宝中綬章を受章されました。

 多田名誉教授におかれましては、昭和45年1月に北海道大学から本学に出向、昭和47年6月に助教授として本学に転任の後、昭和55年1月に教授に昇任されました。
 以来、触媒化学を専門とし、特にリン酸塩触媒に関して先駆的成果を挙げ、関連分野における主要な学術誌に発表し、その後の本分野の発展に貢献されました。特に金属リン酸塩に重点をおき、触媒調製から触媒特性の解明、応用に力を注がれました。

 一方、環境触媒の研究にも着目し、1990年代には酸素過剰雰囲気下での一酸化窒素の還元反応、いわゆるDeNOx反応にも力を注がれました。2000年代からは地球温暖化と二酸化炭素削減に注目し、二酸化炭素を副生しないメタン直接改質反応について積極的に研究を行いました。

 また、化学システム工学科長として、平成9年4月の大学院博士課程の新設に主導的役割を果たされました。本学に赴任後、永きにわたり多くの学生?大学院生の教育?指導にあたり、大学?産業界を始め各界に優秀な人材を輩出し、本学における教育?研究の充実と発展に貢献されました。
 以上のとおり、平成20年3月に定年退職されるまでに残された多大な御功績により、瑞宝中綬章を受章されました。

 お二人の受章を心よりお祝い申し上げるとともに、益々の御活躍と御健勝をお祈り申し上げます。

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